(JCIA2024年6月1日 配信)
J・Cイノベーション協会は、中国河南省人民対外友好協会の招聘で、派遣団体として日本の大学生、大学院生12名で、「2024日本友好都市青少年河南省訪問団」に参加し、2024年5月20日~26日(7日間)の日程で、中国とのふれあいの交流プログラムの一環として実施した。
公益社団法人日本中国友好協会、一般社団法人日中協会、公明党国際局の支援を得て、5月18日にJ・Cイノベーション協会の会議室にて結団式を行った。J・Cイノベーション協会李大清理事長が冒頭の挨拶をし、訪中団参加者への歓迎御礼と、この度の訪中団の招集経緯及び趣旨を述べ、参加者全員が簡潔に自己紹介をした後に、結団式に参加された日本中国友好協会永田常務理事は、「日中間の若者が相互訪問、友好交流を展開し、相互理解と友好的感情を増進させ、今回の訪中を通じて、素晴らしい成果を期待しております。」と挨拶し、訪中団団長からは、「日中間の政治的関係は困難に直面しているが、このような時にこそ、双方は力強く相互理解、友好交流、特に若者の交流と実務的協力が必要であり、この度の学生訪問団の訪中交流の成功を心から期待しております」と挨拶した。河南省人民対外友好協会の担当責任者耿様がネット参会で、この度の招聘趣旨を述べ、注意事項等を皆様に親切に説明して下さりました。
5月18日結団式・於東京勝どきビュータワー
(5月20日東京出発空港)
訪中期間中に、中国の大学や工業団地、博物館、名所旧跡観光地等を訪問して、現地の大学生、若者との交流、関連施設・機関の視察を実施した。訪中期間中にインタビュー中に報道されたように「中国と日本の若者の間の交流は、両国国民間の友好交流の重要な部分であるだけでなく、中日の長期的で健全かつ安定した発展を促進する重要な力でもあります。この素晴らしい時間を皆さんに有効活用していただき、河南の歴史、文化、風習、地元の風土と人情を心で体験していただき、中国と日本は和して同ぜず調和的なものを発見し、同じ美しい文化相通性を共有していただければ幸いです。この貴重な機会を大切にし、様々な活動に積極的に参加し、双方向の交流を通じて、河南省の若者たちとの交流を深め、理解を増進し、中日友好の使者として成長していくことを心から期待しております。」(事務局訳)
(中国河南省訪問中)
訪中団が凱旋帰来後、6月1日に訪中報告交流会を実施し、皆様は感想を述べ合い、訪中の成果を祝い、この度の友好交流の取組みが高く評価された。J・Cイノベーション協会遠藤会長が報告交流会に出席し、「1972年の日中国交正常化、1978年の日中平和友好条約の締結からほぼ半世紀を経て、日中交流は大きく発展する一方、時として政治問題に翻弄される紆余曲折も経験した。この50年間の総括を踏まえて、次の50年、100年を見据えて、真の「戦略的互恵関係」の構築を目指す日中交流のあり方の「創新」が求められている。世界情勢の激変が予想される昨今、真の相互理解と文化交流、文明間対話に立脚した日中友好関係は世界の平和構築に決定的な役割を果たすであろう。第二次大戦後開始された独仏間の大規模な青少年交流が歴史的な独仏間の敵対感情を解消してEU設立と欧州の平和の構築に貢献した歴史的事例が想起される。「人間と人間の間の深い相互理解と信頼友好関係が有れば国家間の関係をも変えていくことができる」との信念のもと、JCイノベーション協会としては、歴史的、戦略的視点を踏まえた、本格的な日中間の青少年交流の「創新」に取り組んで行きたい。」と挨拶した。
私どもは五十年を超えてすごい不思議な縁を感じた今回の訪中で、河南省人民対外友好協会に感謝したい。中国の歴史の中心地としての河南省を訪れて、二重の意味でこれまでに経験したことのない素晴らしい旅でした。今回団長という大役を任されて本当に皆さんがとてもいいひとで、元気な若い人たちと一緒に旅できて、楽しかった。これを機にまたいろいろ私たち自身の中で交流を続けていきたいと思いますので、なかよくしていきたいと思います。と訪中団団長が締めくくり、河南省側組織担当者耿様もまたネットで訪中報告交流会に参加し、皆様のご協力に感謝し、是非またもう一度お会いしたいと挨拶した。
結びに李理事長がこれをきっかけにこれからも本事業参加により得た経験や知識を活かした行動を実施するアクションプラン(行動計画)」を継続していく合意で、友好相互理解の輪をさらに広めていくと期待していると締めの挨拶をした。
(6月1日交流報告会・於東京)
訪中感想
初めての訪中で感じたこと
私が初めての訪中で感じたことは、中国は、人と人を繋げてくれる温かい国であるということです。現地の学生とお話する中で、『国同士の政治的問題は難しいこともあるが、未来を見据えた時に、まずは私たち若者が一対一で繋がり、互いに深く理解し合うことが大切』であることを確認し合うことができました。心が震える思いでした。私はこの時、嬉しさとともに今まで自分自身が持っていた中国へのイメージが一変し、自分の目で耳で真実を知っていくことの大切さを学びました。これからは、日本にとって大恩の国である中国との友好に尽くしていけるよう、自ら感じたことを身近な人と語り合い、中国語習得に向けて勉強に挑戦してまいります!
友好の輪を広めていく使命感
今回のイベントを通し、使命を再確認できた。これまで中国は地縁や血縁などを重視する封鎖的なものだと思っていたが、今回の中国式おもてなしは今までの中国とは打って変わっていた。この封鎖的な鎖を開けた者、つまり友好を結んだ者もすばらしいが、いろんなイベントでこの繋がりを広げていく使命を感じた。歴史上、政治上の違いがある中、国家レベルではなく個人レベルのつながりが、最終的に国家レベルに影響を与えると考えている。チリも積もれば山となるように、友好を重ねていく必要を深く感じた。これからも研究や仕事を通して、日中友好のために動いていきたいと思う。
河南省を訪れて
人生の師匠が「中国は日本の文化大恩の国」と教えてくださいました。中原工学院学生たちとの挨拶から始まりました。洛陽外国語学校の学生たち、一生懸命日本語で会話してくれました。ガイドさんやスタッフさんが日本語でコミュニケーションを取ったり、中国語を教えてくれたり、中国の歴史を学ぶことが出来ました。そして、人と人の繋がりを大切にしていこうと思いました。これから日中の金の橋を懸け渡り続けてまいります。
今回初めて中国を訪れた
中国では、学生さんと交流したり、博物館に行ったり、古い街並みを歩いたりと、多くの体験をすることができた。特に驚いたことは、中国の技術である。博物館などでプロジェクションマッピングが使われていることやお客さんを巻き込んでのショーも非常に魅力的だと思った。また、学生さんとの交流では、日本語を流暢に話されていて驚いた。私は中国語が話せないので、勉強して話せるようになりたいと思った。
今回の訪中では、非常に貴重な経験をすることができ、これからの人生においても大切な1週間になった。
今回の訪中を通して感じたこと
訪中以前には、中国について知っていることは、政治や経済発展についての情報がほとんどで、そこに住んでいる庶民の生活には見えていない部分が多く、そういった部分に対してネガティブなイメージを持つ風潮があると感じていました。
訪中前には、中国に対して、危険ではないかとの想いがあり、自由時間があっても外に出ず、ホテルで過ごすと思っていましたが、実際には夜市に行ったり、現地の人と交流することができました。
今回の訪中を通し、中国はとても素晴らしい国であり、対外友好は自分の偏見をそのままにするのではなく、ありのままを知っていこうとする努力が大事であると感じました。
初めて河南省を訪れて
初めて河南省を訪れ、大感動の毎日でした。特に「只有河南」の壮大さと自然豊かな景色を忘れることはできません。また、たくさんの中国の方と友人になることができ、大変嬉しく人生の財産となりました。実際に現地に行ったからこそ、中国の魅力を感じることができ、感謝の思いでいっぱいです。今回の訪中で感じたことを周りの友人に語り、中日友好のために尽力してまいります。
今後も日中交流に貢献したい
中国では悠久な歴史と人々のおもてなしを感じることができました。
河南省には度々中国の都がおかれ、今回の日程で訪れた河南省博物館や洛陽城では、中国の文化、歴史、遥か昔から続く人々の暮らしを感じ取ることができました。また、今回交流した中原工業学院や洛陽外国語学校では歌やダンス、アクティビティなどを通して熱烈な歓迎を受け、中国の人々の日本とは一風違った優雅なおもてなし精神に触れることができました。
今回の訪中団での経験を活かし、今後率先して日中交流に貢献していく所存です。
日中友好の架け橋になれれば
今回、貴重な経験のご機会をいただいて中国を訪れて、何よりも未来に繋がる縁と知見を持ち帰ることが出来たと感じています。
今まで「近くて遠い国」のように感じていた中国の学校を訪問し、お互いの国のことを話し、理解しようと努め、友達になることが出来ました。訪問のみの縁ではなく、これから先も長く続く関係になればいいと思っています。
また、中国の文化や歴史に触れ、楽しみ、今後も中国を訪れたいと感じました。
今回の訪問で得た縁と知見を未来に繋げ、日中友好の架け橋になれれば良いと思います。
中国とこれからのわたし
私は今回、大学生という立場で中国に行かせていただき、とても不思議な縁を感じています。なぜなら、私の父も大学時代に中国に留学していたからです。私は今回、自分の目で中国を観察し、これまでのイメージが変わり、中国が大好きになりました。私個人としては、この夏のアメリカ留学に備えて、より世界の情勢に目を配り、言語の壁を越えて、目の前の人に寄り添い、平和の連帯を築いて参ります。
これからも交流を楽しみたい
今回の河南省訪問では多くの貴重な経験をさせていただきました。初めての河南省訪問で不安もありましたが、現地の方々に温かく迎えていただき、七日間を目一杯楽しむことができました。河南博物院や竜門石窟寺院、少林寺への訪問では、中国の長い歴史や文化を体感することができました。また、中原工業学院と洛陽外国語学校の学生との交流ではお互いの学校事情や文化について語り合い、その違いに驚きつつもとても楽しい時間を過ごすことができました。今回の訪問で終わるのではなく、これからも河南省や他の地域に行き、中国の文化や現地の方々との交流を楽しみたいです。
つながりを大切に
私は訪中団を通じて、中国河南省のおもてなしに深く感銘を受けました。8千年前の笛の演奏が行われている場所の前方に半透明のプロジェクターで説明文が映し出されるなど、河南省の伝統的な文化の魅力を最新の技術を駆使して分かりやすく伝えようとする姿勢に感動しました。またそれ以上に、河南の人々からの温かい歓迎が大変嬉しかったです。訪中団を通じて新たに築いた中国の学生とのつながりを大切にし、今度は中国の人々が日本を訪れた際に最高のおもてなしができるようにしたいです。
経験を伝えていく
私は今回の訪中前、中国の街は多くの人や車、原付などで溢れており、混沌としているのではないかと考えていたが、実際の現地では道路が車道、二輪車道、歩道の3種類に分かれており、基本的には各々が安全でスムーズに通行できるよう工夫されていた。
このように、他にも実際に現地を訪れたからこそ、知ることができたことは多く、また無意識のうちに作り出している偏見やイメージも多いことを実感した。今後はこのような無意識の偏見やイメージがなくなるように、まずは自分の周りの人たちから今回の経験を伝えていけたらと思う。
すばらしい感想文で、よい旅でした。